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人生の大部分を商う小さな商店街

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荒神堂小路/KojindoAlley


荒神堂小路/KojindoAlley
いまは「物静かな商店街」という印象だが、明治の昔(1884年)大阪商船会社の汽船の寄港地となった尾道中央桟橋にもっとも近いこの通りは、大変な賑わいだったに違いない。
国道を挟んで千光寺道(千光寺にもっとも近い石段の坂道)に通じるこの小路は、短い商店街ではあるが、居並ぶその業種の多さには驚くばかりだ。
八百屋、クリーニング屋、呉服問屋と写真館、精肉店、小料理屋、文具店に洋品店、ベビーショップに玩具店、駄菓子屋に美容室、それに店先には看板を上げていないが保険の代理店、最近では予約をしなければ入れないという人気の和食の店「尾道あかとら」もできた。おまけに南端の角に「角(かど)喫茶」があるのだ。人生の大部分を商う商店街とは、いささかオーバーか。
「工芸の店ひろせ」の西角から中央桟橋に抜けるこの小路の一角に「荒神社」が祀られていたという。その関係で「荒神堂(こうじんどう)小路」と呼ばれていたが、人は横着もので、やがて「荒神堂」というだけで、この小路を示すようになったようだ。この「荒神社」は今は長江口の艮神社の境内に合わせ祀られている。....と書いたのだが、それは2006年頃の荒神堂小路風景だ。
十数年を経過した今(2019年)では、この小路(しょうじ)も店の構成に大きな変化が見られる。精肉店、クリーニング店、文具店、洋品店、ベビーショップに保険代理店や玩具店がなくなり、新たに人気の手作りの「くぼた」の弁当屋(2018年に同じ経営者の総菜屋に変身)と美容室、小さな喫茶店(2019年カレー屋に入れ替わり)になっているのだ。この小路の西側には、荒神社の名残か、今も井戸があることに気付く人は少ないだろう。この井戸、注意書きが貼られている。「ゆっくりこ(漕)いで下さい。水があふれます。」

バーチャル散歩ができない荒神堂小路!!


この荒神堂小路には、残念だがGoogle Mapは未だ足を踏み入れてないようだ。吾輩が写した写真で我慢してほしい。

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